かの「福沢諭吉」が17編からなるシリーズものとして著わされた「学問ノススメ」という小説ですが、今も人生の教科書とされて読み継がれています。あなたもご存知の「天は人の上に…」で有名な小説です。私達のTBGでもこのような「すすめ」的なものがあってもいいのではないかなとの思いでページを設けることにしました。どちらかというと個人競技と分類されるTBGであるため、日頃はなかなか初心者の方に寄り添うという風潮に欠けていると感じられるからです。ここ数年、川口市の介護予防ギフトボックスに協賛して開いている「TBG体験教室」で、この寄り添う形での初心者への基本的な技術の伝授の場があることに一つの光明を見出してているところです。そこで、その一端をご披露することで、TBG愛好者の一人立ちへの礎となるとともに、その方々をご指導をされる方の参考書的な役割が出来れば幸いです。
#-8 ( 幼な子に 学びの心 導かれ )
TBGの体験をしていただく時に、その時間が効果的なものにできるかを左右する大事なことは、楽しんで取り組んでいただくことだと思っています。幼な子相手に教える側であるコーチが上手な方ですと、最初はやる気がなくみえ不安で固まっていたとしても、誉められることでみるみる表情がほぐれて、積極的な関心ややる気を見せ、夢中になって取り組むようになります。それは上手に誉められることにより意欲が出てくるという好循環が生まれるからです。時間の経過とともに、いつのまにか自分から困っていることを課題として打ち明けるようになり、本人の気持ちを素直に受け止めていくうちに、本人の挑戦しようという意欲が湧いてくるという、好循環が生まれるからです。この流れは、大の大人にも当てはまります。主体性を尊重するということになり、安心感や楽しさが生まれてくるのです。本人とコーチがTBGへの関心を共有しながらやり取りをするというプロセスを重ねることで、自分の関心に没入するだけでなく、他人と関心を共有する事やコミュニケーションすることの楽しさを味わえるようになるからではないでしょうか。加齢とともにコミュニケーションの輪が狭くなりがちな環境をどこかで解消したいと思っていたところに年齢的に最適なゲームといえるTBGの存在が目の前に広がった効果でしょう。TBGの体験教室への参加にとっても、大きな貢献をしてくれるのはこんなところにあると思っています。筆者はさらに良きコーチ(ゴルフのティーチングプロ?)になれるように日ごろから情報を集めつつ、体験を希望する方からの連絡をお待ちしているところです。
#-7 ( 理解とは 教えることを 前提に )
筆者は、TBGというゲームにおいてあるテクニックを根本から理解しようとしたときには、そのテクニックを取得することにのみ意識が向いてしまっていたのですが、これは効率が悪いということに気付かせてもらったのが、初心者の方に教えるという機会をいただいてからです。教わる方々が理解するには、なぜそうすると効果が出るのかということを理解できなければ、先生の言葉に疑心暗鬼のままテクニックだけを覚えさせられることになるのです。そうなれば当然、その場で理解したつもりになって、例えば篭入れができるようになったとしても、その人の本当の実力にはなり得ないのは当然です。教える立場に立つ人は、そのテクニックの裏にある情報を整理し教わる側にとっては記憶を定着させる手助けをして初めて教わったという実感がわき、何時までもそのテクニックが実力として生き続けるのでしょう。この考えは、先人が「プロテジェ効果」と名付けているのを知りました。「誰かに教えるまたは教えようとすることで、その学習内容の理解が深まる」のだそうです。一方的なりがちなテクニックの教えですが、これからは、誰かに教えることを前提にテクニックを修得していく心構えが必要なのですね。これも「情けは人の為ならず」につながっていくのかもしれません。
♯-5-① ( 順番を つければ誰かが 最下位に ) 「さいかい」というと、筆者にはあの「松尾和子」さんの歌が浮かんできます。声にこそ出しませんが、大会の時などでいまひとつ波に乗り切れず、ゆったりした(しすぎ?)リズムでスウィングしたいときなどです。不思議なもので、1番を歌い終わった頃には、リズム感が戻ってきています。同伴競技者で、この筆者が急にリズムが変わった原因を突き止めていた人は多分いないと思いますが。そうです、筆者も経験済ですが、最下位には誰かがなる定めなのです。試合のように順番をつけなければならない時には仕方ないのです。自分が最下位になれば、順番としてなかなか狙って取れるものではないのですが、誰かがブービーになります。大会に出るのを渋っているあなた、このくらい気軽になってみたらいかがでしょうか。逆に、優勝を密かに狙っていたとしても、あなたより上の人が必ずいるものです。そんな時は、心を大きくして、今回はあの人に譲ってあげたのだと思えるようになると、次回はあなたにその順番が回って来るかもしれません。
♯-6-① ( 繰り返す 一つの努力が 実を結ぶ? ) ゴルフでも、インストラクターと呼ばれている方が活躍しています。残念ながら、TBGにはそのような方はまだいらっしゃらないと思います。インストラクターに匹敵する期待が持てるのが、あなたのお手元にあるビデオやスマホを活用した動画ではないでしょうか。Y市のS区にお住まいの方は、実に微に入り細に亘る動画を撮り集めておられます。筆者が、例えば篭入れで「こんな風にシャトルが飛んでいるようです」と文書に落としHP上に掲載し感想を求めていると、あの文をこんな動画に落としてみました」といってそれを筆者に送っていただいているので、筆者が「この部分が少し違っているように見えます」と連絡を差し上げると、それこそ二日と置かずに件の動画に落とし直して戴いているこの頃です。筆者としては、有難く動画を繰り返して細かいところまでチェックさせていただいています。筆者の勘違いも多々あり、大変有益な確認材料となっています。自分の力のなさを痛感しながら、感謝を込めて利用させていただいています。川口の中にも、連絡を取り合い始めた方がいますが、どこかで集大成とまでいくのには時間が必要ですが、場面場面で賛同いただける方とともに、第1弾、第2弾という形が取れればと考えている今日この頃です。
♯-6-② ( 動画には どこにあるのよ ポイントが ) 動画もそうですが、文書にしても、作者があなたにどこを見てほしいと思っているのかなかなかつかみずらいものです。理想的な動画を目の前にしても、見逃してしまったり、ポイントが狂っていれば時間の無駄になってしまうかもしれません。その点においては、文書はここがポイントだと指摘しやすいのですが、実際の動作に落としたつもりでも再現できていなかったり、しているつもりになってしまいかねません。両者を平行的に置くことで利点を生かすことが出来るのではないかと、筆者考えています。この利点を「どうすればあなたに理解していただける媒体に落とすことが出来るか」を考えています。一対一での教室形式の体験であれば、ある域まで身につけていただけるのではないかということで、ギフトボックス(川口市の介護予防事業の一環)であなたと練習をしていこうとしている今日この頃です。まだ枠があいていますし、この9月からも次のサイクルがあります。ご参加をお待ちしています。
♯-1 ( 上達は 理屈を抜きに 時間かけ ) TBGの仲間から頭一つ抜きんでた上達をするには、理屈抜きに練習時間を十分確保したうえで、練習を行うに尽きるのではないでしょうか。なかでも、ショットの上達には、いくつかのコツがあるとおもわれます。それは、次の6つのポイントを上げたいと思います。それは「①テーマを決めて徹底的にイメージトレーニングとともに密度の高い練習を心掛ける②TBGのことを考える時間や精神面、肉体面のトレーニングをまじえた練習をする③日々の積み重ねによる小さな進歩に喜びを見出した練習をする④ショットの結果に対してフィードバックを忘れずに練習をする➄工夫を凝らして楽しい練習にする⑥休憩をまじえた密度の高い練習を行う」であり、これらのコツを意識して積極的に取り入れることにより、着実に上達の道を歩んでいきましょう。
♯-1-① ( テーマ決め 密度の濃い トレーニング ) ただ漫然とシャトルを打つなどの練習をしても、効果は限定的です。練習を開始するにあたっては、必ずその日のテーマを決めて、徹底的に練習を積み重ね、イメージトレーニングを併用しながら練習をしましょう。あなたは、どんなテーマをもってラウンド練習をしているのでしょうか。漫然とラウンドするのでは、健康面での効果は望めるでしょうが、ある意味時間の無駄になっていませんか。筆者のように、日ごろOBを多発されている方であれば、狭い範囲のターゲットに目標を置いてスウィングしたり、今日のラウンドはOB5個以内に抑えるというような目標を持つのもありです。このようなテーマを立てることにより、結果的に力任せのフルスウィングを抑えるようになっているかもしれません。
♯-1-② ( トレーニング メンタル面も 重視して ) いざTBGの練習に向かった時は、日常のことは脇において練習することに集中しましょう。今晩の夕食は何にしようかというようなことを考えるようではいけません。精神的にも肉体的にも、今やろうとしているTBGの場面に集中してプレーを楽しみましょう。いつもなら何の問題もない籠入れを行おうとしているのに、先ほど犯したミスのことを思い出しているようでは、その籠入れに成功のご褒美はありえません。精神的な面の大きさに気付かされる時です。また、集中力に欠けるときは、体の動きにスムーズさがなくなってしまいます。
♯-1-③ ( 喜びは 小さなことに 見出そう ) TBGのようにある程度のスキルが必要なゲームにおいては、突然大きな進歩が訪れることは期待できません。日々の積み重ねがあなたのスコアのアップに貢献してくれるのです。欲を張らず、毎日少しずつ進歩していくことに喜びを感じるくらいで十分です。コツコツと練習を重ねていくことがスコアアップにつながるのです。欲張ってしまうと、あるスキルを修得したと思っても、そのスキルの本質を理解できていないと、すぐメッキがはがれてしまいます。スキルの習得には、その本質まで理解するくらいの時間を使うことがコツです。基本が大事であるといわれる所以です。
♯-1-④ ( 結果には フィードバックに 肝がある ) 目的もなく何気なくシャトルを打っているだけでは、ナイスショットが出ることがあるかもしれませんが長続きしません。今のナイスショットも、さきほどのミスショットのいずれも、なぜその結果が出たのかまで理解できると、あなたの本当の実力に結びついてくれます。ミスショットが出た時はその原因を探るようにしましょう。まぐれ当たりではいけません。逆に結果がミスとなっても、正しくショットできた結果であれば、心配ご無用(Don'tWary!)です。次に同じようにショットすれば結果はついてきます。練習場は常に実験の場だと思うようにしましょう。
♯-1-➄ ( 工夫した 楽しい練習 飽きこない ) 目標を持った練習は、それをクリアしたときの喜びは大きなものがあるはずで、練習そのものを夢中にさせてくれます。例えば、同じ距離を続けてコントロールショットの練習をするのではなく、ショットごとに距離を変えてみてはいかがでしょう。コントロールの精度が驚くほど向上するのではないでしょうか。同じ距離では、何度かショットしていると距離があって当たり前です。5m、15m、10m、20mの順に籠入れを行うつもりでショットしてみるのです。根気よく挑戦していくことで、あなたの実力は驚くほど向上することでしょう。騙されたと思って試してみてください。
♯-1-⑥ ( 休憩を まじえた練習 効果大 ) あなたは、とかく単調になりがちな籠入れの練習をどのくらい続けて行っているのでしょうか。練習中には気づかなくても、一夜明けると腰が痛くなってしまうものです。これからは、意識して休憩時間を取りながら練習するようにしましょう。その休憩時間には、今行ってきた練習の結果の良し悪しを評価する時間にしましょう。良かったことは脳に刻み付け、悪かったことは改善点を見出して、休憩後の練習に生かしましょう。この頻繁にとる休憩は、心身のリフレッシュとともに、密度の濃い練習につながります。
♯-2 ( 練習は ラウンド以外にも ポイントを ) 練習というと、ラウンドにポイントを置く方が多いように感じます。確かにラウンドには一打毎に状況が異なるという「実戦に即した練習」にはなります。しかし、練習場には、ラウンドにはないスキル向上の場を提供してくれると言えます。とくに、そこで練習されている方を目の前で直接注目させていただけるという大きなメリットがあります。上手な方のスキルを見ることの価値は大きいのですが、未熟ないまいちのスキルを一途に向上させようと努力されている方もいます。それぞれが、あなたにとっての絶好の教材として目にすることが出来るのです。
♯-2-① ( 上手には 独自の技が 潜んでる ) 上手の方には、長年培ったその人独特のスキルが詰まっているものです。スキルはあえて言えば、基本あってのものですが、経験を積むうちに自然にその人独自の工夫が凝らされていくものです。そこで、あなたがその先達のスキルでどこがずば抜けているのかをじっくり観察させていただきましょう。もし、あなたの目ではそのコツがつかみきれないようであれば、頭を下げてコツの一端をご指導くださるようお願いしましょう。きっと快く教えていただけることでしょう。その代わり、いつかあなたがそのコツをつかんだ暁には、その先達にお礼を述べたうえであなたの成長した姿をご披露してみてください。先達もきっと喜んでくれることでしょう。
♯-2-② ( 寄り添った 情けは人の 為ならず ) 初心の方に、TBGの基本となるスキルを覚えていただく機会を作ることには、それなりの負担があるものですが、日々成長の後を辿れることの喜びに勝るものはありません。そして、その時間は、自分の気付かなかったスキルを知ることにつながってきます。筆者としては、それは自分へのご褒美だと思っています。その際、先達の方にご忠告があります。それは、初心の方に「こうするとこういうミスが出ますよ」と実演していると、熱心さのあまり自分のスキルに乱れが生じてしまうことがあります。もしあなたが、大会を控えている場合には、その実演は控えておかれることをお勧めします。筆者は自分では気づかなかったのですが、その罠に嵌ってしまって、ひどいスランプに陥ったことがあります。
♯-3 ( ラウンドは 上手な人と 回るもの? ) スキルを上げるには、上手な人と回ることが大事だという人がいます。皆さんがこういう考えであったらと思うと残念でなりません。筆者及び初心者の方は誰とラウンドしたらいいのでしょうか。時には寛容の精神でラウンドされる相手の方を変えてみてください。
♯-3-① ( 見方変え 反面教師も ありですよ ) 上手の方からは色々修得することが多いものですが、毎回毎回同じ人とラウンドしていてナイスショットの声掛けをしているだけでは、新鮮味もなくなってしまうでしょうから、そのメリットも薄くなってしまうのではないでしょうか。声をかけられる方も、いつも聞きなれた声を聞いていても飽きてしまうでしょう。たまには、発展途上の方とのラウンドの機会を持つようにしてみてはどうでしょうか。その方のミスの原因を見つけ出すことも反面教師的面からのメリットもあると思うのですが。
♯-3-② ( 遠慮せず 機会を作る 努力せよ ) 初心者の方は、実戦ラウンドになれるだけでなく、競技規則の一つを覚えるのも、実戦の場で学んだ方が身に付くものです。プレーの遅延となっては問題ですが、周りの方の協力をいただきながら、未来の仲間のコースデビューというくらいの温かい心で見守ってあげるのも必要です。コースがすいているときにリーダーとともにプレーしてみましょう。遠慮していてはらちがあきません。あなたからの先達への声掛けは欠かせません。そして、あなたはラウンドを共にしていただけるお礼として、その先達から一つでも多くのスキルをいただきましょう。さらに言えば、一所懸命のプレーで犯したあなたのミスであればこそ、その心ある先達にとってスキル向上に役立てていただけることでしょう。いつもいつも気を抜かないでというのは無理かもしてませんが、真剣にプレーすることでその時には大きな収穫が得られるものです。
♯-4 ( そのスキル 墓まで持ち込む 意味はない ) 先達の中には、ご自分が培ってきたスキルを大事にし、後輩に伝授することをためらう方が多いように感じるのは筆者に僻み(筆者はTBGの入り口らしき兆しを意識したとき、ある方にスキルの手ほどきをお願いしたときがありましたが、まだ10年早いと一蹴されたことがありました)でしょうか。あなたのスキルをどなたかにご披露してみませんか。そうすれば、お仲間の方のスキルの向上にもつながり、あなたが作り上げてきた素晴らしいスキルはその方の心の奥深くに残り、ひいてはいつまでも次の世代に良き習慣として引き継がれていくことでしょう。
♯-4-① ( いつまでも あなたのスキルが 活きていく ) もし、あなたがコツコツと作り上げてきた素晴らしいスキルが、どなたかに引き継がれないとしたら、これまでのあなたの努力はどうなってしまうのでしょうか。気の置けない仲間とクラブ活動されている方が多いことと思いますが、そのクラブ員の方にはあなたのスキルの一端をご披露しているのでしょうか。もしそのような機会を作られていないのであれば、それこそ「もったいない」ことといえるのではないでしょうか。あなたのクラブの方々がそろってスキルを向上したときの喜びを味わいたいとの思いに浸っていただきたいのです。わが川口市は「TBG発祥の地」です。川口市の愛好者がそろって、スキルが向上した姿を見たいというのが当面の筆者の夢です。
♯-4-② ( 川口に 良き習慣が 芽生えるか ) 川口市には、数年前から介護予防ギフトボックスという事業が展開されています。この事業に協賛する形で、今TBG体験教室(3か月間週1回2時間の口座開設:市から費用の半額補助有)を開いています。教室開催の時間は、市協会の役員をはじめボランティアの方々が球拾いとともに、TBGのスキルの基本(中でも籠入れ)に力を入れて楽しい時間を過ごしています。基本を短時間で集中的に覚えていただくことで、その後のスキルの習得の速さを実感するにつけ、如何に基本が大事なのかについても身をもって感じています。最近は、通り一遍の練習方法でなく、プロゴルファーの練習方法を垣間見て、取り入れてみようかとTBG編へのアレンジを試みています。今後は引継ぎ者がさらに良き教室に発展させていただくことを願っています。
♯-4-③ ( 芽生えたか 仲間に寄り添う 姿満つ ) スウィングが早い人がいると、「教え魔」が揶揄されていますが、川口の北スポTBG場内で、素晴らしい光景を見かけるようになっているのです。それは、これまであまり初心者の方に声をかけていただけないのかと感じていた複数の方が、練習場で籠入れ等をしている人に寄り添って、スキルを伝授される姿が頻繁にみられるようになってきたのです。先日は、「クラブフェースのトゥ側でショット」するように話していました。ここがポイントなのですが、「大きなスウィングをしても力が入りすぎないメリットがある」と裏付けとなる理論交じりに教えておられました。また他の方は、難しいとされている「アドバンテージホールからマット半分の近さでの籠入れ」について「クラブの寝かせ方、スウィングの大きさ」について実技をまじえてスキルを披露されていました。このお二人は、毎回大会で入賞をされておられる方で、そのスキルは素晴らしさについては定評があるのですが、なかなかそのコツを話していただけなかったのですが、何か心境の変化があったのではないかと思ってなりません。なぜ、このような心境の変化があったのかは定かではありませんが、筆者にとっては感激の一言に尽きます。教えを受けた方も同じ心境を語っておられました。
♯-5 ( チャレンジは 何時するの? 今でしょう ) 初心者の域を気持ちの面で脱しきれない方の中には、これまでの成果が確認できる一つであるゲームに当たる大きな大会への参加出場をまだ早いと固辞される傾向があります。確かに、大たたきを想定するとムベなるかなという思いもしますが、ではいつになればチャレンジする心境になるのでしょうか。遅くなればなるほどチャレンジから心が離れてしまうことになるでしょう。
♯-6 ( 確認は 動画と文の ダブルでね ) ホームページやブログには、動画を添えて公開されている多くのHPのケースと、当協会のHPの様に敢て文章中心にしているケースとに分かれているようです。それぞれの特徴をつかんで利用されたらいかがでしょうか。いずれでも、繰り返し確認すると、見えなかったところも見えてくるものです。
♯-7 ( 良き友に 今の自分を 見てもらう ) クラブに所属されている方は、仲間のプレー状況を毎日のようにご覧になっていることでしょう。仲間の方もあなたのプレーをよく見ていてくれるはずです。そこで、もし、あなたが技術面で壁に突き当たった時には、その方はあなたのどこがぶれているかを指摘してくれることの期待が大きいのです。仲間の方もあなたに指摘できるようになっているのです。お互いのスキル向上にこれほど身近にありながら有効な手立ては他にないのではないでしょうか。ただし、教え魔の方が、あなたにアドヴァイスをしてくれたとしても、それがあなたにとって有効なアドヴァイスだという保証はないと心がけてください。それは、その時のスウィングだけを見て、対症療法になっていることが想定できるからです。その場は治っても、先々そのアドヴァイスが生かされるかどうかは保証の限りではありません。残念ながら、TBGの関してのプロのアドヴァイザーは私達の周りには存在しないのではないかということです。プロのアシスタントの代わりになるのが、あなたのお仲間になることでしょう。
#-7-① ( 事象だけ 見てもミスは 防げない ) 対症療法といいました。例えば、シャトルが右に飛んでしまったとき、あなたはどうするでしょうか。その現象だけで判断し、左に向いてショットすることがその好例です。あなたのスウィングをいつも見ていない方は、この左を向いたらいいというようなアドヴァイスをされることがあります。一度か二度はうまく行くかもしれませんが、その方法でナイスショットした場合には大きく左に飛んでいくことでしょう。そうなると、あなたはますます混乱してしまいます。なぜなら右に飛んでいくショットの原因が分かっていないからです。アドレスにあるかもしれません。アウトサイドインのスウィングが原因かもしれません。こんな時ほど、仲間のアドヴァイスを求めましょう。
#-7-② ( スウィングを 分析できる スキルもつ ) あなたにも、スウィングのスキルを分析する目は十分にあります。それには、基本がどこにあるのかを思い出すことです。初心者の段階では、それこそ基本を修得することに長い時間を使ってきたはずです。その基本をもとに、あなた独自のスキルを築いてきたことでしょう。ミスが出た時には、基本とどういった点に違いがあるのかというような目で見直すことが大切です。仲間の方を見るのであれば、基本との違いを見つけ出してあげてください。このような見方をすることは、いつか自分に必ず帰ってきます。どんな場面でも、基本を忘れていては話にならないことを心にとめおいて下さい。初心者の方と練習する機会が多いので、このことを痛感しています。
♯-8 ( 道具には スキルを上げる 効果あり ) あなたが今使っている道具の中でもクラブの役割を非常に大きな役回りが与えられています。今のプレーに行き詰っていることはありませんか。あなたのスキルが向上しているにもかかわらず、クラブが今のあなたに合っていないことが原因かもしれません。騙されたと思って、どなたかのクラブを拝借してプレーしてみてください。驚くほどクラブの違いがあなたのスウィンに影響を与えるということが実感できることでしょう。
#ー8 (レッスンの 主役はいつも あなたです ) レッスンという言葉から、あなたは何を思い浮かべるのでしょうか?筆者にとって今でも印象に残っているのは、先達に教えを乞うているにもかかわらず返ってきた「まだ十年早い」という言葉です。ここにTBGの初心者にとっての「TBGの教わり方」の本質があると思うのです。あなたは先生にどのような気持ちで教えを請おうとしているのでしょうか。レッスンというと、とかくコーチが主役になりがちですが、主役は生徒さんだということに気付きました
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#-8-① (コーチには あなたのスポーツ歴を 伝えましょう ) コーチには、あなたがこれまでどんなスポーツをされてきたのか知る由もありません。そんなあなたにコーチをするとっかかりが分かるはずがないのです。ゴルフをしたことがない人にクラブをグリップしてくださいといっても迷って当たり前です。また、たとえ経験があるとしても、正しいグリップが出来ているのかの判断ができません。そこで、あなたが主役であるこということの重要なポイントがあるのです。限られた時間を有効に使うためにも、あなたがこれまでどんなスポーツ歴があるのかを伝えましょう。しっかりしたコーチは、その言葉及び実力を見極めたうえで指導方法を変えてくれることでしょう。その期待に反するようなコーチであったのなら、そのコーチに教えを乞うべきかの見極めをすべきかもしれません。ただし、何人かでコーチをお願いする時には、あなた一人にコーチしてくれる時にあなたの経験を生かしていただけるようであってほしいと思います。
#-8-② (これからの 楽しみ方を 伝えましょう ) あなたは、これからどんなTBGの楽しみ方をしたいのかをコーチに伝えましょう。TBGには、生涯スポーツとしての位置づけもあります。競技スポーツとして楽しむこともありです。この位置づけにより、スキルの習得方法・マニュアルが変わってきます。競技スポーツを目指すのであれば、基本の指導の中にもより内容の濃い指導方法が入ってくることでしょう。その際、あなたの体の特徴を考慮したコーチをしていただけるよう積極的なコミュニケーションに心がけるようにしてください。
#-8-③ (練習に 割ける時間を 伝えます ) コーチには、あなたがいつ、どのくらい練習できるのか等、あなたの都合をあらかじめ伝えておきましょう。コーチにもスケジュールがあります。コーチはどちらかというとボランティア的な指導をされることでしょうから、あなたにつきっきりにはなれません。あなたのスケジュールに合わないからといって、あなたの都合でついたり離れたりしてはコーチに対し失礼です。特に個人的にレッスンをお願いする際は、気を付けたいところです。ついでというわけではありませんが、レッスンを受け終わってからのTBG活動の拠点となるクラブ加入についても相談してみましょう。
#-8-④ (道具にも 相談すれば コメントが ) TBGには、クラブ、マット、シャトルボールの3種の神器があります。ゴルフでピッチングウェッジを使っていたので、それを使いたいという方もいます。TBG特有の籠入れには、TBG専用クラブにいちじつの長があるのは否めません。コーチはこのメリット・デメリットをよく知っています。あなたへの指導の際にこれらについて話をされることでしょうから、今後のスキル向上の点からもよく話を聞かれることをお勧めします。今後のTBG活動で使うのはあなた自信なのですから。
#-9 ( 籠入れは フェースを開き ゆったりと ) 籠入れの再現性を高めるには、フェースを開き、ゆったりとスウィングするのが基本ですが、マット上のシャトルはスピードのあるフェースに乗せられようにしてショットされなければなりません。そこで問題なのが、フェースはどのように開けばいいのかということです。
#-9-① ( 開き方 大きく分けて 二通り ) フェースの開き方には大きく分けて二通りあります。一つは、フェースをターゲットに対して右方向に開いていくという場合で、他方は、カット打ちのスウィングをする場合の開き方です。それぞれの特徴を混同すると、スコアがまとまらなくなりますので、ご注意ください。また、籠までの距離がないからといって、スウィングのスピードを落とすことがないようにしましょう。敢えて言えば、籠の高さ50cmをクリアするために欠かせないのが、籠に近いほどスピードをつけてあげるということです。ただし、この二通りをアレンジする方法もありですが、あなたのようにTBGの習い始めの時期はどちらかに決めて練習し、ある程度自分のスウィングが出来てから、その二つのアレンジに取り組むことを押すすめします。
#-9-② ( フェース面 右に開いて まっすぐに ) フェースを右に向ける手順はこうしましょう。「①オールスクエアに構える②籠との距離に応じてフェースを右に開く③グリップを握り直す④シャトルの手前(球部1個分)からマットの先(シャトル1個分)までフェースを低く擦っていく」この場合は、構えた時のシャフトの向きはほとんど変えないようにします。フェースのみ回転させていくようにします。フェースが右をむいていることで、ショットされたシャトルが右に飛んでしまうのではないかと心配になる方が多いのですが、マット状のフェースのスピードと、シャトルに羽がついていることによりシャトルは籠に向かってまっすぐ飛んでくれます。手と腕で操作することなく、ゆったりとしたスウィングによりクラブがシャトルを籠に運んでくれるとの期待をしています。
#-9-③ ( カット打ち スタンス通りに スウィングを ) クラブのリーディングエッジを籠に向けてショットする打ち方はこうしましょう。「①オールスクエアに構える②籠までの距離に応じてフェースを寝かせるようにする③シャトルを中心にフェースの向きを打ちたい方向に向ける④反時計回りにアドレスを移動する➄グリップを握り直す⑥ほぼスタンス通りにカット打ちのスウィングをする」この場合はスウィング方向がかごに向くわけではないので、まっすぐ飛んでくれるのか不安になるようです。上記⑥で、ほぼスタンス通りにスウィングするというのは、筆者としてはこの不安を若干解消するために若干籠方向にスウィングするようにしています。
#-9-④ ( ゴルフほど シャトルが曲がる ことはない ) TBGのシャトルには羽がついていることから、飛距離が落ちますし、フェースが開いているからといって飛球ラインが大きく左右にぶれるということははありません。籠への50cmよりも若干(シャトル1個分以上)高く打ち出すことをお勧めします。それが、フェースを開いた時に打ち出されたシャトルの打ち出し方向がゴルフの意識とかなり違うことを心にとめておきましょう。左右へのインテンショナルフック・スライスは打ちようがありません。繰り返し練習することで、シャトルの飛び方のイメージを作り出しましょう。
#ー10 ( グリップの 力を抜いて ショットする ) TBG初心者の方に籠入れの方法からお教えしていると、翌日には腕や肩、特に腰が痛くなったと訴えられます。その原因の主なものは、TBGでは日常生活での体の動き使われる筋肉以外の筋肉を使うことになるのが大きな原因であって「決して先生と向き合って長い時間練習したからではない」ですよと話しています。したがって、練習を続けていくうちに治ってしまうことが多いのですが、中には問題点もあるのです。その一つがグリップにあると考えています。
#-10-① ( 筋肉の 使い方には 裏がある ) 腕を使う際は、どの筋肉を使うかで力みが抜けていることに気付くことでしょう。腕には、大きく裏と表に筋肉がついています。表の筋肉を使うと、概して力みにつながり、スウィングがぎくしゃくしてしまいます。つまり、表の筋肉はスウィングには不要どころか悪ささえするのです。したがって、腕の裏の筋肉を使うことにより、素晴らしいスウィングができることが保証されるのです。
#-10-② ( スウィングは 裏の筋肉を 使います ) では、どうすれば裏の筋肉が使えるようになるのでしょうか。それは、グリップにおける「グリップをするときの左右の指使い方にあります。まず左手ですが、中指、薬指そして小指の3本で「しっかりグリップする」のです。人差し指と親指は添えるだけのイメージを持ってください(こうしたときの片手のグリップだけでもクラブを振ることが出来るくらいです)。右手については、小指は左手中指に絡ませるか、左手の人差し指と中指の上に載せます。更に右手の薬指と中指でしっかりグリップしてください。右手についても人差し指と親指は遊ばせておくくらいのイメージでグリップしましょう。ここで、あなたは腕の筋肉のどこが使われているか意識してみてください。きっと、腕の表の筋肉には力が入っていないことが分かり、腕の筋肉は裏側が気持ち堅くなる程度に使われていることに気付くはずです。この感覚でグリップしてください。
#-10-③ ( 感覚を 実戦への 生かしかた ) この感覚を持ち続けてスウィングすれば、理想的なスウィングができるはずなのですが、どうしても表の筋肉を使ってしまい、実戦に生かせないという方がいらっしゃいます。そんな方にお勧めしたいのが、練習場での次の方法です。グリップしたのちに、右手の親指と人差し指を離してそのままシャトルを打つ練習をするのです。2本の指を離したまま問題なくスウィングできるようになるまで練習してください。2本の指を戻さないとスウィングできなかったり、インパクトでシャトルに当たり負けして右にシャトルが飛んでしまったり、はたまたフェースの向きが変わってしまうようでは、力の入れすぎや腕の裏の筋肉が使えていないといえるのです。ミスショットが出ないようになるまで練習あるのみです。
#-10-④ ( グリップは 自然にターン してきます ) 以上のように腕の裏側の筋肉のみが使えるようになると、自然にスウィングするだけでフェースが弧を描いてターンするようになっていることが分かるはずです。理想的なスウィングの完成に限りなく近づいている証拠です。なぜそう言えるのかというと、スウィングにおいて手首の関節を固めると腕の裏の筋肉を使えるようになってしまうからです。このグリップができるようになると、グリコではないですがおまけとして、ヘッドが自然に走ることになり、方向性もよく更に飛距離が伸びていることに気付かれることでしょう。
#ー11 ( 横振りを 時にはショットに 組み入れる ) ラウンド時にシャトルの弾道を変えたいという必要に迫られることがあります。これまで、最も簡単な方法は、スウィングを変えることなく「シャフトを立てたり寝かせたりする方法」であり、「スタンスのみ弾道の高低に応じ右左にスライドする」ことでした。それでももっと大きく変えたいという場面にも出くわすものです。日頃のあなたのスウィングは縦振りでしょうかそれとも横振りでしょうか。背が高い方のスウィングは概して横振りが多いようですが、上記のような要望への応え方をクラブの振り方を中心に考えてみました。
#ー11 -① ( 横振りの メリットそれは ここにある ) 横振りには、飛距離のミスが少ないことが大きなメリットといえるでしょう。バックスウィングを早めにインサイドに引いていくイメージで、トップの位置を低めに取ることになります。フォローもインサイドに持っていくようにします。もうお分かりのように、シャトルの弾道は、風に強い低めのものになります。飛球方向に木の枝が低く垂れ下がっているようなケースでも有効だということがお判りになるでしょう。一番のデメリットとしては、体の回転の遅速の影響も強く出ますが、インパクト時のフェースの向きにより「左右のブレが生じる可能性を秘めている」ということでしょうか。掃くように打つ方に
は、違和感がないでしょうが、凸凹したライの時には、ソールがはじかれないように注意しましょう。
#ー11-② ( 縦振りは 飛距離のミスに 泣かされる ) 縦振りは、インパクト時のフェースの入り方により、前後の飛距離のミスが出やすいといえますが、左右のブレには強いといえます。追い風に乗せて距離を稼げる一方で、向かい風には極端に弱いこともご理解いただけるでしょう。ダフリやトップが出やすいのも縦振りの方です。ライが悪く、打込まざるを得ない場合には有効といえるでしょう。ソール形状の影響に注意しなけばならないのは、縦振りの方でしょう。コックを多くとる方にとっては、横振りよりもミスは出にくいと思っていいでしょう。クラブコントロールのテクニシャンの方がフェースを立てたり寝かせたりすることのメリットの効果を実感できるのは縦振りの方でしょう。
#ー11-③ ( 縦横と 理想のラウンド 組み立てる ) スウィングを変えずにラウンドできれば、スコア作りに苦労はいりませんが、自然を相手にしているゲームである以上、目の前の環境は一つとして同じとはいえせん。常にフルショットばかりではゲームになりません。コントロールショットをしなければならないとき、ライが悪い時、障害物が設定されているときなど、スロープレとならない程度に素早く対応方法を選択できるようにしておきたいものです。使えるクラブは一本のみなので、日頃から自分のクラブの特性を掴むように練習しておきましょう。フェースの寝かせ方、払うのか打込むのか、ターゲットまでの距離はどうか、スタンスの取り方等、ただ漠然の練習するのではなく、ラウンドを想定した練習は、後々必ず実力向上に役立ってくれます。
#ー11-④ ( 筆者には スウィング課題 ここにあり ) 筆者の現在の課題とするところはこの振り方においています。原則として、ゴルフで一般的に採用されいる「ショットはウッド同様横降り、籠入れをアイアン同様縦振り」を採用しています。筆者のこれまでの習慣で縦振りが距離のコントロールのイメージ作りがしやすいということです。大きな課題としては、コース内の障害物(枝の張り出しや、コース内の馬の背状態等)対策として、低い弾道に抑えたりしてターゲットに向けての狭いエリアにシャトルを運びたいという精度の高いコントロールショットを目指す際の「力みを抑える」ことです。打ち込んだショットは、シャトルが高く舞い上がるのが自然ですが、ショットが緩むと左右のブレが出てしまいます。どのケースでも、シャトルにコンタクトする際にヘッドスピードを落とすことはミスにつながります。ゴルフで大事だといわれている「フォローに向かうほど加速する」ために、コンタクト時には「球部一個分手前からシャトル一個分先までの範囲についてはフェースのスピードを落とすことなく体がターゲット方向に流れないようにする」ことは必須と考えています。この意識を持つと、方向性に優れた飛びをしてくれます。籠入れでは、ヘッドスピードを落とすとシャトルが50cmの高さに舞い上がってくれません。更に、ショットから籠入れまで、すべてのケースでスウィングにかかる時間は同じであることが理想と考えて日夜トライしています。