2025ー11 ( ♪♪ こう振れば シャトルは高く 舞い上がる )
思い込みとは恐ろしいもので、それを払拭するには脳を納得させない限り払拭できません。TBGのゲームの中でも、この思い込みで苦労されている方が沢山おられるのです。練習場で初心者の方に籠入れ方法を教えているときに、この思い込みが顕著に見られるのです。典型的な例が次の二つです。①籠の上部の枠は地上から50cmの高さにあります。②籠に近いところでは、スウィングを小さく抑えないとシャトルは遠くまで飛んで行ってしまうのではないかということです。ではこれらの思い違いにどう対応しているかを見ていきます。①ではシャトルを高く上げようとしてとして、インパクト後にリーディングエッジ(クラブのフェースとソール前方の境界線)をインパクト直後に高く持ち上げるようとしてしまいます。このタイミングがドンピシャリ合えばいいのですが、早かったり遅かったりと合わせるのが難しく、ダフッたりトップボールのミスとなってしまうのです。①の対処方法は、シャトル付近のスピードを上げるように意識し、リーディングエッジでマットを擦るようにしマットの先まで低く出していくようにすることです。シャトルは、クラブフェース上を長くころがるようにして、シャトルを高く上げてくれます。②はどうでしょうか。28gほどのシャトルを短い時間で50cmの高さに挙げるために、クラブフェースをできるだけ寝かせるようにしたうえでスウィングのスピードをつけるのです。寝かされたフェースにより上に飛びあがってくれていることでしょう。「飛び上がってくれる」のであって、リストを使ったり腕で「クラブフェースを高く上げようとしない」ことです。ただし、あなたの周りの上級者の方になると、タイミングを合わせることに長けていて手元で上手にコントロールしている方もいます。①、②とも練習で早く自分のスタイルを作り上げることがベストかもしれません。
2025ー10 ( ♪♪ 籠入れは 手首や腕を 使わずに )
あなたは籠入れの際のバックスウィングはどの辺までクラブヘッドを上げているのでしょうか。籠までの距離によでしょうが、肩まで、腰までそれとも膝辺りまででしょうか。大きなバックスウィングは、残り距離から考えても必要ないのです。あなたも正確性・再現性を削ぐと認められる因子は、極力排除したいと意識されているように、筆者も近距離からの籠入れは一発で決めたいと思っているので、籠まで残り10mならバックスウィンは膝まで、5mでは地上30cmまでに収まるように心掛けています。そのうえで方向性を良くするためもあり、フォローは若干大きめに採るようにしています。ではその因子となるのはどんなことでしょうか。私達の体幹部や背中の大きな筋肉は自由に動かすことが困難だといわれています。その反面、手首や腕は意のままに動かすことが出来ます。ここまで言えば、あなたにはもうお分かりのように、手首や腕は使う必要がないといえるのです。アドレス時の手首と腕の形のままでコンパクトにバックスウィングを収め、下半身を固定したうえで、上半身は身体の前傾姿勢を崩さないように大きな体幹を使った回転運動をお薦めします。バックスウィングで手首のコックを使えば、それをほどくタイミングによりインパクトが一定しなくなり、強く打とうとする腕の使いタイミングにもブレが生じます。筆者には「スウィングは極力単純化することが幸運を呼んでくれる」と納得されたあなたの姿が見えています。
2025ー09 ( ♪♪ 説明が 常に下手かと 思いつつ )
ここ数年に亘って、年2回3ヶ月20時間の枠でTBGの基本的事項を教える時間をいただいていています。籠入れからコントロールショット、ラウンド実技とともに、競技規則までカリキュラムを組んでいます。筆者が会社に勤めていた時、説明するときは専門用語を極力使わないようにとの指導を受けてきたことが、TBGの教えの場でも活かしています。ゴルフ経験のない生徒さんに説明をするとき専門用語を使って説明すれば、何を言っているのか理解が及ばない方が当然です。こんな簡単なこともわからないのかと考えるようでは諸先輩にお叱りを受けることになります。そこには、こういえばわかるだろうという先生の思い込みがあってはならず、生徒の常識と一致する場面を作っていかなければならないのです。また、生徒さんがTBGに何を求めているのかも事前に把握しておくことも大事です。競技に出て力を発揮したい人もいれば、生涯スポーツとして楽しみたいという人もいるのです。先生としては、多様化が進んでいる場で複数の生徒さんを対象に同じ場所で同じ教材を使って教えていくことになる制約が常に頭の中に巡っています。そのため、ユーモアも交え(ユーモアだらけ?)、メトロノームのような小道具を使う等、変化に富んだ分かりやすい練習時間が過ごせるようにと苦心しています。また、各自個人のスキル習得状況の様子を見ることを欠かさないようにしています。悩んでいる人はもちろん、スキルの向上度合いが高い人にも、個人教授の場を時間外に設けることにもなります。何より生徒さんの実力の向上が手とるように確認できることが一番ですが、先生側に大きな勉強の場をいただいているのも大きな救いとなっています。
2025ー08 ( ♪♪ 見直そう シーズンオフの 今だから )
立春を迎えましたが、今週は寒い日が続くといわれています。この季節は、コースに出て練習する気が萎えがちです。そこで日頃からプレーに課題を持たれているあなたに、私達のTBGは「一本のクラブでターゲットにシャトルを運んでいくゲーム」だということに目を向けてみることをお勧めします。日頃感から、渾身の力でショットしている飛ばし屋さんの飛距離のわりには「あなたはその人にあまりひけを取っていない」ことに気付きだろうと思います。それは、TBGの競技規則に「シャトルには飛びを抑える羽根がついている」と記載されていることに大きな原因があります。そうです、シャトルボールは誰がショットしても大きな差が出ないように設計されているのです。年齢的にも無理が効かなくなってきたあなたは、大振りすることなく、フェースの芯でシャトルボールの芯をとらえていけば、飛ばし屋さんとの差はなくなるのです。そのうえで、あなたがコントロールショットの精度の向上に加え、籠入れのスキルを向上させれば、飛ばし屋さんの姿はあなたの視野から消えてしまのです。これが出来るのは何時なのでしょうか。今でしょう!!
2025ー07 ( ♪♪ 二と八が あらゆることを 支配する )
経済活動には、毎年2月と8月に低調となるといわれます。また、2割の優良顧客がその企業の8割の売り上げを上げているという「パレートの法則」なるものまであります。そのほかにも「2と8」はいろいろな場面のキーワードになっています。人生の様々な場面にも当てはまるケースがごろごろしているようで、私達のゴルフ・TBGでも騒がれている?ものに「二対八の罠」というものがあるのです。私達がコースに出たとき、シャトルが着地しやすい場所に限りフェアウェーが極端にカットされていたり、バンカーや池などのいわゆるハザード等が設けられており、ショットしたシャトルが必ずといっていいほど吸い込まれてしまう「罠」になっているというわけです。これらのハザードですが、コース全体に張り巡らされているように感じ、コース攻略法などそっちのけで、そのハザードを避ける方法ばかり考えてしまう罠にはまってしまうのです。でも安心してください。実はこの罠はコース全体の2割程度でしかないというのです。私達のコースのことを思い出してみればわかるように、どんな手強いハザードが配置されていようと、ハザードに当たらないフェアウェーは8割になるように設計されているのです。もうお分かりのように、これからは8割を占めるフェアウェーに注目し、身体的にもユッタリとプレーできるように前向きなゲームプランを組み立てていきましょう。それが出来るか否かがゲームを楽し無ための分かれ道になるのです。
2025ー06 ( ♪♪ その場面 プラス思考で 読み直し )
籠周りに来た時、あなたは次の籠入れショットに向かってどんなことを考えてきたのでしょうか。筆者の周りにも「籠からの距離だけで判断する」というスコア作りの観点から見るともったいないという考えをされるかたが多いように感じて「ハナから籠入れは無理だ」と諦めてしまっているようです。そのような場面に出合うたびに筆者は、面白がっているのではなく挑戦する気持ちを鼓舞しています。そこには「挑戦する気持ちを邪魔する感情がある」のではないかと感じています。そのたびに筆者がお勧めしたいのは「ライなどのシャトルが置かれている場面を好奇心を持って見直してみましょう」ということです。その好奇心をくすぐる点はいくつかあります。それは、籠に向けて左足上がりのライであれば「シャトルが高く舞い上がってくれる」条件を満たしています。芝がフカフカであれば僅かであるとはいえ「籠入れまでの高さがいつもより軽減されている」ことになります。インパクト時のスピードをつけるようにすれば「フェースにつけれらた角度がシャトルをより真上に」運びあげてくれます。後は、アドレスを取るまでの準備段階までの判断を信じて、気負うことなくゆったりしたスウィングを心掛けるだけで最善の結果を享受できるのだという考え方に切り替えてみましょう。
2025ー05 ( ♪♪ 新しい スタイル求め 快適に )
今のプレースタイルに飽き足らなさを感じている人はいませんか?そんな人に最適なのが、「脳にポジティブで新しい思考とイメージを植え付ける」という「アファメーション」というテクニックを使ってみることです。状況が好転するのを期待するのではなく、自身が湧いてきて積極的に取り組むことが出来るようになります。失うものは何もなく得ることのみですので、次の7つのポイントを試してみましょう。①「私はという言葉で始めます」この言葉は、脳に指令を出す働きがあり、『これからはラウンドのOBを毎回2つ以内に抑えるようになります』というように行動を促します。②「現在形で表現します」目標がすでに達成されて楽しんでいるかのように『今アンダーパーでラウンドしています』というように表現しましょう。③「肯定文で表現します」潜在意識は否定する表現では認識できませんので『今日は風に強いショットをします』というよう肯定的な表現をしましょう。④「簡潔に表現します」あなたの目標をCMに使われているような『ゆったりスウィングします』というような簡潔な表現を使いましょう。⑤「具体的に表現します」結果を求めるなら『パー72でラウンドする』というような正確な表現を使いましょう。⑥「行動的に表現します」自分が行動を起こしている『心が穏やかにプレーしています』というようにイメージを思い描くようにしましょう。⑦「ポジティブな感情表現を入れるようにします」目標達成にプロセスを楽しむように『同伴競技者も今も自分を褒めてくれている』というように表現することが重要です。以上、①から⑦のアファメーションというテクニックを駆使して、あなたの大きな潜在能力を掘り起こましょう。
2025ー04 ( ♪♪ 籠周り そこに広がる 別世界 )
TBGではナイスショットをつないで籠周りまで来てから大たたきすることがあります。ショットと籠入れはTBGにおける別ゲームといってもいいでしょう。私達はその籠周りでは、シャトルがどんなところに寄っているか注目すべき点が多々あります。わずか28gとはいえ、地上50cmの高さを超えるショットをしなければなりません。これまでのあなたの練習により取得した籠入れできる条件を考え、「①セカンドホールからの距離②ライの状況(傾斜、芝の生え具合等)③アドバンテージホールの傾斜④風(強さ、風向き等)」等を一瞬のうちに判断し、籠入れショットのスウィング方法を決定することになります。しかし、あなたが置かれている状況を無視することはできません。籠までのショットでは、同伴競技者は後ろ側からあなたを見ていましたが、今は籠を囲むようにして注目していて、このプレッシャーは、これまでのゆったりしたショットのリズムの狂いのもとになることは火を見るよりも明らかです。ましてや、最初の籠入れをミスした後のショット時は自分にプレッシャーを与えてしまうことでしょう。ミスをしないためには、他の頁で詳細に説明している上記①から④の状況下での再現性の高さが求められるのです。考えてみれば、各ホールでは普通2から4打のショットをするものですが、最後のホールアウト時の籠入れのショットの回数より少ないのです。こうなれば、籠入れの練習はこれまでより増やさねばならないことがご理解いただけるでしょう。
2025ー03 ( ♪♪ ポイントは 無駄な仕事を しないこと ) 「仕事ができるサラリーマンはサボり上手」といわれるようです。さてあなたはどうでしたか?筆者の干支は猪突猛進の「亥年」ということもあり、さぼり上手ではありませんでした。現役にはなかなか手にできなかった趣味としてスポーツや楽器演奏に挑戦したという方も多いと思います。そのスポーツや楽器を演奏しようとするときですが、主に手指を使うことになりますが、その際サボり方を知らないと体に変調をきたした方もおられるのではないでしょうか。テニス肘やゴルフ肘に代表される上顆炎や腱鞘炎、ピアニストやPCを使う人で指に痛みやしびれが生じる手根幹症候群、ピアノを弾こうとすると意図せずに動かそうとしない指が動いてしまい速く思うように手指を動かせなくなるというフォーカル・ジストニアという耳慣れない病気もあります。間違った箇所で力を入れたり、必要以上に力が入ることが主な原因として挙げられるようです。今私達が楽しんでいるTBGにもこの不必要な力の入れ方をしてしまっている方が多いように見受けます。クラブが動きたいようにスウィングするだけでナイスショットが出るにもかかわらず、腕を使って間違ったコントロールをしようとしていることがなんと多いことか。もっとクラブの性能を信じて、それこそスウィングに「サボり」を入れてみてはいかがでしょうか。「必要なことだけに限定し余分な力を使わない」これが筆者の今年の課題になりそうです。
2025ー02 ( ♪♪ あなたには こんな運動 いかがです? )
TBGをゲームとして楽しむと同時に「健康的に過ごしたい」と願う愛好者や高齢者には、健康維持・向上に向けてこんな運動をプラスしてみてはいかがでしょうか。まず持久性運動です。心拍数や呼吸の増大に向け、分割してもいいのですがTBGのラウンドや歩行を毎日30分以上行いますが、向上してきたら徐々に強度を高くしていくように時間等を増やしていきます。次に筋力づくり運動です。上腕、下腿、手首足首等の筋肉群別に、同じ筋肉群を連続して行うことなく2回以上鍛えるのですが、軽度から重度へと強度や反復回数を上げていきます。TBGでは、ハーフから1ラウンド、1.5ラウンドへと長い期間をかけてで増やしていきます。その際力を入れているときには呼吸を止めないように、また筋肉が強い痛みを感じない程度にします。主に下半身になりますがバランス運動では、片手で椅子などに摑まって行うことから指1本だけで摑まるようにして片足たちし手足を前後左右に振るようにします。いつでもどこでもそして慣れてくれば、摑まらずに行うようにします。クラブスウィングをクウォーターからハーフ、スリークウォーター、フルショットへと大きさを変えていきます。その際、左右いずれかの片足を地面から離してみることでバランスの向上が望めます。くれぐれも転倒防止のために両足を離さないようにしてください。最後に柔軟性運動・ストレッチです。これのみでは持久力や筋力は向上しませんが、持久性運動や筋力運動に続いて体が温かいうちに行います。筋肉を伸ばした位置で10から30秒間静止するようにするのですが、ゆっくりと痛みを感じないようにします。その際急激に曲げたり伸ばしたりはしないようにします。ここでご注意いただきたいのですが、体調を崩すことがあると思いますが、回復した後の運動は、それぞれの運動の強度は体調を崩す前よりも少しペースを落とすようにしましょう。久しぶりのラウンドだからと、いきなり休みなしに1ラウンドするのは考えものです。決して無理をしないようにしましょう。
2025ー01 ( ♪♪ 回転時 軸との距離を 保つこと )
インパクト時に生じるダフリやトップのミスは、回転軸をベースに考えることにより解消します。そのポイントは、シャトルと回転軸との距離を意識しやすい部位が「頭のてっぺん、額、目、鼻、あご、のど、鳩尾、腰」など、何処がつかみやすいかを練習により見つけ出すことがスタートです。ダフリは、アドレス時よりもその距離が短くなること、また軸が右にズレたり、クラブのリリースが早くなったりして最下点が手前になること、手の力でクラブを振り下ろしたりしても生じることがあります。トップは、ヘッドがシャトルに届いていないことにより生じるもので、ヘッドが適正よりも早いタイミングで下に向かったために前傾角度が緩み上半身が浮き上がてしまったり、その反動として上半身が浮き上がったり、クラブと腕の角度が伸びたためにつじつまを合わせようとして上半身が浮いても起こります。シャンクは、身体とシャトルとの距離が近づいてしまうことが原因でフェースが開いてインパクトを迎えてしまったり、右足の使い方が悪いことが原因で右ひざや右腰が前に出て上半身が伸びあがったり右肩が突っ込んで手が体から離れたりして起こります。テンプラは、急角度でクラブを振り下ろすことでシャトルの下にヘッドが潜り込んでインパクトを迎えた時に生じます。以上のようにこれらの諸ミスの根源は、アドレス時には必ず前傾姿勢を取りますが、その体がインパクトに向けて前後・左右・上下に動いてしま意回転軸に狂いが生じることにあるようです。あなたが安定した再現性の高いスウィングをするのにどこにポイントを置くか、練習により掴んでください。